2007年12月21日金曜日

ファーブルフォトは便利

うちような弱小企業に、とても電顕なんて買うことはできない。
でも処理後の表面や、ワークの微細なバリは見たい。
そこで大活躍しているのが、これだ。



『ニコン ファーブルフォト』

元々はお子様が昆虫や植物を見るための20倍固定の顕微鏡だが、侮ること無かれ。

まず双眼だ。

立体のワークには必須の条件。

そしてアタッチメントを取り付ければデジカメで画像を記録することができる。






どんな絵が取れるかというと、まず見本の10円玉。




撮影はニコンCOOLPIX P3の近影モードで、元々は2048×1536ピクセルの1.1Mの画像を320×295に縮小してある。

希少価値の高い昭和33年のギザ十である。




このクールピクスをファーブルフォトに取り付け、近影撮影したものを320×240に縮小したものがこれ。



この「三十三」付近を320×240でトリミングしたものが次の画像。



どうですか?

拡大の画像として、十分でしょう?



で、ちなみに、この10円玉を、当社製ネプロス#103-Mで化学研磨したものがこれ。



どうです?きれいでしょう?

・・・宣伝です(^^;







でもこれを拡大すると、こんな感じ


上の全景写真ではわからなかった細かい傷が浮き彫りに。

光の反射をモロにもらって、ザラザラに見える。

目視ではピカピカしているのに。

研磨前の酸化膜の状態では、反射が無いので表面を綺麗に撮れるが、光沢が出るとこんな風に何が何だかわからなくなっちゃう。


結局、反射を抑えた全景で撮影したものを、部分的に切り取った方が綺麗に見える。



「ファーブルフォトは良いよ~!」って話から、いつの間にか「光沢のあるものの撮影は難しい」って話になっちゃった。

0 件のコメント: